2023年10月6日
2年連続山本周五郎賞にノミネートされるなど、そのストーリーテリングに定評のある吉川トリコさんの中編小説『コンビニエンス・ラブ』が、ついに紙+電子書籍で販売開始!
男性アーティストの恋愛を描きながら、推すこと推されることの光と影、恋愛消費を描いた現代ならではの作品が生まれました。
お手軽な判型・価格の中編レーベル第三弾。ぜひお楽しみください。
<あらすじ>
「アーティストであって、アイドルじゃない」5人組ダンスグループ GAME BREAKERS
に所属する成瀬愛生(通称:アッキー)はそんなプライドを持っている。
しかしファンから届くのは、イケメンだとか、メンバー間のカップリングを尊ぶものとか、〝本質〟以外を褒めたてる声ばかり。
ある日、メンバーの灰人が噂レベルのゴシップで炎上すると、より一層、推されることの現実と理想のちがいに悩むことに。
そんな折、自宅近くのコンビニに勤める青木マユと知り合い、素のまま付き合える彼女に徐々に惹かれていき...
<吉川トリコ>
1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で<女による女のためのR-18文学賞>第三回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『マリー・アントワネットの日記 Rose』『女優の娘』『夢で逢えたら』『あわのまにまに』など多数。2022年『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイ『おんなのじかん』所収「流産あるあるすごく言いたい」で第1回 PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門受賞。
書誌情報
本体価格:【紙】900円(税抜)
つくり:新書サイズ(174mm×112mm)
ISBN:【紙】978-4-910207-88-9
装画:重田美月
装幀:森敬太